社会

社会への取り組み方針
当社グループでは、人材の活躍推進を重要な経営基盤と捉え、多様性・人権の尊重、人材開発への投資、働きがいのある職場づくりを通じて、ともに働く人々が個性を十分に発揮し、活躍できる環境整備に努めてまいります。また、社会とのより良い共生を目指し、依存症問題を含む社会的課題への対応を企業活動の一環として責任を持って取り組んでまいります。
人材確保と人材育成に関する取り組み
当社は、厳しい競争環境を勝ち抜き、持続的成長を果たすためには、積極的な人材戦略が最重要と捉えており、高度な専門性や論理的思考力・コミュニケーション能力を有する優秀な人材の確保と、既存従業員のモチベーション・パフォーマンスのさらなる向上を図ることにより、人材価値を高め、企業価値のさらなる向上を図りたいと考えております。
このような人材戦略の一環として、2024年4月入社の大学卒初任給の21万円から30万円への引き上げと、既存従業員のモチベーション・パフォーマンス向上を目的に、従来よりも評価基準を明確化した人事制度への改訂を行いました。
また、人材育成については従業員一人一人がスペシャリストになれる環境づくりを方針とし、若手従業員の早期育成を図るため、段階的な教育研修の実施と職種毎のプロフェッショナルを早期に育成できる環境を用意することで、実績を残した従業員の早期役職登用を推進し、成長機会の拡大を図っております。加えて、時代の潮流や経営課題に合わせたスキルセットを身に付けるため、課題に沿った特別研修を適時実施しております。2023年度は従業員一人一人があらためてサイバー攻撃に関する理解を深めるため、当社従業員749人を対象にサイバー犯罪セキュリティ対策研修を1時間実施し、自身の業務環境でどのようなセキュリティ対策が可能か研修を行いました。
■当社の人財化戦略に基づく取り組み
優秀な人材の確保 |
2024年度より大卒初任給30万円以上に引き上げ |
DX人材確保のため採用試験(デザイン思考テスト)の変更 |
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若手従業員の早期育成 |
「3年で一人前」を目的とした入社1年目から3年目までの段階的な教育研修の実施 |
成長機会の拡大 |
チャレンジしやすい企業文化のもと、実績を残した若手従業員の早期役職登用を推進 |
■新卒入社社員を対象とした研修制度(一部)
研修プログラム名 |
実施目的 |
1人あたりの 研修時間 |
参加者(人) |
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2022年度 |
2023年度 |
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新入社員研修 |
参加者が社会の仕組みや企業理念を理解し、基本的なビジネスマナーや報連相(報告・連絡・相談)のスキルを身につけることを目的としています。 また、PDCAサイクルを活用して仕事を改善する方法を学び、効率的に業務を進められる力を養います。 これにより、社会人としての基礎をしっかりと固め、職場でのパフォーマンスと、生産性の向上に貢献できることを目指します。 |
30時間 |
5 |
19 |
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フォローアップ研修 |
参加者が職場でのパフォーマンスを向上させるために必要なスキルを習得し、自己成長を促進することを目的としています。 具体的には、PDCAサイクルの効果的な活用法を学び、業務の振り返りと改善を行うスキルを身につけることを目指します。 また、モチベーション管理の手法を学ぶことで、自分自身やチームのモチベーションを維持し、高める能力を養います。さらに、円滑なコミュニケーションスキルを習得し、職場での人間関係をより良いものにするための具体的な技術を身につけることを目指します。 |
参加者が職場でのパフォーマンスを向上させるために必要なスキルを習得し、自己成長を促進することを目的としています。 具体的には、PDCAサイクルの効果的な活用法を学び、業務の振り返りと改善を行うスキルを身につけることを目指します。 また、モチベーション管理の手法を学ぶことで、自分自身やチームのモチベーションを維持し、高める能力を養います。さらに、円滑なコミュニケ ーションスキルを習得し、職場での人間関係をより良いものにするための具体的な技術を身につけることを目指します。 |
8時間 |
0 |
24 |
ネクストスキル研修 |
参加者が仕事に対する目的意識を明確にし、効率的かつ効果的な仕事術を習得することを目的としています。 具体的には、目的意識を持って業務に取り組むための方法、スケジュール管理の技術、およびアサーション・DESC法を用いたコミュニケーションスキルの向上を目指します。これにより、個々のパフォーマンスを最大化し、職場全体の生産性を向上させることを目指します。 |
参加者が仕事に対する目的意識を明確にし、効率的かつ効果的な仕事術を習得することを目的としています。 具体的には、目的意識を持って業務に取り組むための方法、スケジュール管理の技術、およびアサーション・DESC法を用いたコミュニケーション スキルの向上を目指します。これにより、個々のパフォーマンスを最大化し、職場全体の生産性を向上させることを目指します。 |
8時間 |
13 |
0 |
キャリアデザイン研修 |
参加者が昇進に向けた心構えと具体的な行動モデルを理解し、自らのキャリアビジョンを明確にすることを目的としています。 これにより、職場でのリーダーシップを発揮し、キャリアを効果的に進展させるためのスキルと知識を習得します。 |
8時間 |
34 |
0 |
ワークライフバランスの推進
当社グループは、健康管理も仕事の一環であると考え、従業員が働きやすい職場環境の整備と、心身の健康促進を図り、「有給休暇の取得しやすい職場環境の整備」、「全従業員の残業時間の削減」、「全従業員を対象にしたストレスチェックの実施」、「当社選任の産業医による従業員の健康管理」など、法令に基づく適正な労働時間の管理および過重労働の削減を目指しており、健康の保持・増進活動に継続的に取り組むことを基本的な方針としております。また、人事制度につきましても社員の就労意欲増進のための制度改正に向けて取り組み、より従業員が誇りを持って働ける職場環境を目指してまいります。
社会課題への対応
エンドユーザーにおける依存症を防ぐための取り組み
業界団体最優先課題としての表明
2017年に遊技産業13団体からなるパチンコ・パチスロ産業21世紀会が、パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題対策を強化し、最優先課題として取り組む表明として、「パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題に対する声明」を発表しました。当社でも業界の健全な発展に寄与すべく本表明に賛同し、パチンコ・パチスロ依存を防ぐために以下の取り組みや支援を行っております。
1.宣伝物等への啓発メッセージ挿入の取り組み
製造業者団体の自主的な取り組みとして、遊技客に向けて、統一フレーズ「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。」 「のめり込みに注意しましょう。」を、遊技機の液晶表示器、CM、ポスター等へ表示を定めており、当社でも広告・宣伝を行う際には統一フレーズを表示しております。
2.パチンコ・パチスロ依存問題啓発週間の取り組み
毎年、5月14日から5月20日はパチンコ・パチスロ依存問題啓発週間とされており、業界団体ではこの啓発週間を中心に、パチンコ・パチスロ依存(のめり込み)問題について理解を広げるための情報発信や啓発週間をお知らせするポスターの掲示等を行っております。
3.ぱちんこ依存問題相談機関「リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)」への支援
2006年より業界団体の支援によって「リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)」が設立され、啓発活動や電話相談などの幅広い取り組みを展開しています。当社でも業界団体を通じた当該機関への支援を行っております。
地域貢献の取り組み
企業版ふるさと納税を通じた寄付の実施
当社はグループ企業所在地や事業連携等で関わりのある自治体へ地域活性化の支援を行うことで、地方自治体との関係を強化するとともに協働によるSDGsへの貢献に向けたプロジェクト等も実施し、持続可能な社会の発展に貢献していきたいと考えております。今後も社会との共生を目指した様々な取り組みを行ってまいります。
人材の活躍推進
ダイバーシティ&インクルージョンの推進に向けた取り組み
当社は、従業員一人一人の多様な人材がお互いの個性や能力を認め合い、活かし合うことができる環境の整備に取り組んでおります。
女性の活躍推進においては、女性の積極的な採用に加え、仕事と育児の両立を支援する職場環境づくりに努めています。当社は、女性活躍の一つの指標として、採用者に占める女性割合の目標を15%以上、女性管理職比率を10%以上としております。採用時には、採用担当者に女性従業員を配置し、採用選考過程において女性応募者と女性従業員とが直接対話できる場を設けることで、入社後のギャップを減らし長期に亘り活躍できる環境を醸成し、女性採用比率の向上に努めております。
また、出産・育児などのライフイベントやステージにおいて、育児休暇取得や短時間勤務を利用しやすい環境づくりに努めており、2023年度の育児休暇取得者の復帰率は100%となっております。男性従業員についても1週間以上の育児休暇取得を推奨することで、性別に関わらず、仕事と家庭の両立を支援し、能力を最大限発揮できる職場環境整備に取り組んでまいります。
■目標と実績