開発責任者インタビュー&実戦レポート

第一回「パトラッシュJ 開発責任者インタビュー」

取材・構成・文 神保美佳

 2007年に右打ちST機の先駆けとしてデビューし、たちまちそのスピード感が多くのファンを魅了した『CRパトラッシュ(SANKYO)』シリーズ。シンプルなドット表示と「光れば大当り濃厚」なデカパト、そして様々な演出に絡むミニパトのサウンドやコンビネーションが忘れられない…!
 そんな多くのファンの皆様に向け、今回ジェイビーから待望の続編『CRパトラッシュJ』が登場しました。
 第一回目となる今回は、開発責任者のジェイビー・小田部社長と小辻専務に、とっておきの開発エピソードやおすすめの見どころなどをお聞きしました!

原点回帰への思いから、初代に近い形でリメイク

初代から9年、前作からも6年という時を経て、人気機種『パトラッシュ』が遂に帰って来ました。今回ジェイビーでのリメイクにあたり、まずは小辻専務から開発の経緯やコンセプトを教えて下さい。

「初代パトラッシュと2は、実は当時SANKYOに所属していた私が開発担当だったという経緯がありまして、右打ちST機の先駆けとなったあのマシンを原点に近い形で復活させたかったのが、開発のきっかけとコンセプトです。また今回は4作目となりますが、機種名には4ではなく“改めまして”という気持ちを込めてジェイビーが開発したということで、Jという文字を添えています」

演出などが初代や2に近い印象を受けたのは、原点回帰がコンセプトだったからですね。

「そうですね。シリーズを見直してみると後になるにつれ演出過多になり、シンプルさが売りだったはずのドット表示なのに、お客様が分かりづらくなってしまっていました。ならば…という思いで、できるだけ初代に近い形でリメイクすることになったのです。とはいえ、初代になかった“泣きの一回”や前兆予告など、シリーズで好評だったものはしっかりと盛り込むようにしました」

泣きの一回

今回発表されたREDではヘソ賞球5個となり、ST継続率や出玉数なども一新されています。スペックについてこだわりがあれば、教えて下さい。

「まず、パトラッシュとして100%ST突入というところは譲れません。あとは現在の規定に合わせた形でより遊びやすい数値を模索していき、その代わり出玉をSMALLで約630個、BIGでは約1,760個に設定しましたので、以前よりもボリューム感を出すことができました。ヘソ賞球5個というのも、通常時をより遊びやすくするために考案したものです」

CRパトラッシュJ、CRパトラッシュ RED(初代) スペック比較

パトラッシュならではの、こだわり演出も健在

『パトラッシュ』シリーズではBIG or SMALLを決定する役モノに、これまでダンプ、プロペラ機、汽車が使われていました。今作で「ホイールローダー」になった理由は、どういったものですか?

「元祖パトラッシュのコンセプトは“工事現場”だったのでダンプになり、実は2でホイールローダーを考えていたんです。しかし、少し見た目に変化が欲しいということでプロペラ機や汽車が登場しましたが、今回は原点回帰ということから、やはりホイールローダーだろうということで決定しました。また役モノ部分が左右に動いたり回転したりする際、土台になっているモーターの改良によって、一層スムーズにしっかりと動かせるようになっています」

ホイールローダー アクション

ドット表示について、今作で変更された部分があれば教えて下さい。

「サイズが初代の1.3倍になっていますが、彩度などに関してはほぼ前と一緒ですね。全体的に初代のイメージで作っていますので、語呂合わせの数やアツいパターンなどの搭載はあまり増やしてはいません。あくまでもシンプルな表示を楽しんで頂けると思います」

語呂合わせ

役モノでは大当りに絡むデカパトが、今作は可動式になっていますね。

「今作ではデカパトをさらに大きくしたいと考えていたのですが、無理矢理大きくしてもゲージや他の部分に負担がかかってしまいます。そこで、通常奥に引っ込めておいて、新枠ならではの“V-コントローラーを引く”アクションなどで落ちて来る、インパクトのある形にしました。周囲にも巨大パトが埋め込んでありまして、盤面が一斉に光って盛り上げるようにしています」

デカパト アクション

デカパトやミニパトのパターンで、おすすめの見どころはありますか?

「デカパトは、SMALL当りの消化中“だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ”という表示の後で光ればBIGに昇格します。また、ミニパトは基本的に初代の動きを引き継いでいるのですが、今回ST中の前兆予告を加えてあり、連続予告が続かなくても保留をまたいで色が変われば期待が持てるような演出にしてあります。ST中もパトラッシュならではの期待度が高いポイントを見つけながら、楽しんで頂きたいですね」

ST中のミニパト

だるまさんがころんだ

遊びやすくなったパトラッシュを、ぜひ打って下さい!

では、小田部社長と小辻専務から『CRパトラッシュJ』を楽しみにされているファンの皆様へ、メッセージをお願いします。

「今回、最大のポイントであるヘソ5個賞球は、少し打たれただけでは体感するのが難しいかもしれませんが、長時間になるほどこれまでの3個と大きく違っているのが分かって頂けると思います。
それだけ遊びやすさを追求し、長時間遊技をして頂ける自信がありますので、ぜひファンの皆様に打って楽しんで頂きたいです」(小田部社長)

「弊社は大当りへの期待度が誰でも分かるような、パチンコ本来の面白さを追求しています。昨今、コンテンツを重視するあまり複雑化していく一方のパチンコについていけず、休眠状態のお客様が増えているのが問題になっていますが、そういった方々にもう一度打ってほしいという思いで作ったのが、この『CRパトラッシュJ』です。市場にはドットや7セグといったシンプルな表示を好まれるお客様も少なくありませんし、期待に応えうる出来映えとなっていると自負しています。ぜひ多くの方に打って頂きたいです」(小辻専務)

以上、待望のリメイクを果たした『CRパトラッシュJ』の開発エピソードや見どころなどを、たっぷりとご紹介しました。次回は小辻専務のコメント付きで、もっともっと楽しめるおトクな情報をお届けしますので、お楽しみに!
次回更新予定日 4月18日(月)

神保 美佳プロフィール

ライター・コラムニスト。法政大学卒業後、パチンコ好きが高じて1990年OLから遊技業界誌記者に転身。93年に独立し、「パチンコ必勝ガイド」などの専門誌をはじめ業界誌、週刊誌、スポーツ紙、WEB媒体などでコラムや取材記事を執筆。主な著書「パチンコ必勝大図鑑(白夜書房)」「パチンコ年代記(バジリコ)」など。